正しい髪の乾かし方



ドライヤーと自然乾燥、どっちがいいの?

あなたはドライヤーと自然乾燥、どちらで髪を乾かしていますか?
ドライヤーは熱で髪が傷みそうだから…と思い、自然乾燥にしている方は少なくないと思います。
でも、実はドライヤーより自然乾燥の方が髪にダメージを与えてしまっているんです!
では一体どんなダメージを与えているのでしょうか…?

自然乾燥によるデメリット

キューティクルが開いたままの状態に

髪の表面はウロコ状のキューティクルで覆われおり、外部の刺激から髪を守り、髪の内部から水分が蒸発することを防いでくれます。
しかし髪が濡れるとキューティクルは開いた状態になってしまい、髪の保護機能は働かなくなります。つまり、傷付きやすく、水分も失いやすくなってしまうのです。
濡れている時間=キューティクルが開いている時間ですので、自然乾燥は長時間髪を傷つけやすい状態のまま放置していることになります。
もし髪が半乾きの状態で寝てしまうと、枕やシーツなどの摩擦によりキューティクルが剥がれて傷付いてしまうおそれがあります。
キューティクルが剥がれることで、髪の艶が失われる他、切れ毛や枝毛などのダメージにも繋がります。
菌が繁殖してしまう

頭皮には常在菌が潜んでいます。
この常在菌は普段は頭皮を守ってくれているのですが、繁殖しすぎてしまうと肌トラブルを引き起こす原因となります。
特にお風呂上りのあたたかく湿った頭皮は菌が繁殖しやすく、においや痒みを引き起こす他、頭皮環境の悪化に伴い脱毛へと繋がってしまうおそれがあります。
特に梅雨や夏の季節は湿度が高まるため、より菌が繁殖しやすくなっているので注意が必要です。

じゃあドライヤーで乾かせば安心?

このように自然乾燥は髪や頭皮にとっての様々な危険性がありますが、ドライヤーによる髪への影響が0かと言われればそうではありません。
髪の成分であるタンパク質は熱に弱いため、ドライヤーによる熱で髪の持っていた水分が失われぱさぱさしてしまいます。

しかし、ドライヤーの熱による影響を考慮し、しっかり対策をしてドライヤーを使えば艶髪を手に入れることができます!

正しい髪の乾かし方

①タオルドライでできるだけ水気を取り除く

ドライヤーの熱風をあてる時間をできるだけ短くするため、しっかりタオルで水気を取り除いてあげましょう。
濡れた髪はキューティクルが開いており、タオルで力強くゴシゴシこすってしまうと髪の毛が傷む原因となってしまうため、髪を傷つけないよう優しく押さえるようにして水気を取りましょう
②髪をとかす

粗歯のコームやブラシで髪をざっくりととかします。
この時、いきなり生え際からブラシをあててしまうと髪が絡まってしまう可能性があるので、必ず毛先から梳くようにしましょう。
密歯のものを使うと髪を傷つけてしまうおそれがあるので、必ず粗歯のものを使うようにしましょう。
③アウトバストリートメントをつける

アウトバストリートメントとは、お風呂から出て髪の水気を取った後に使う洗い流さないタイプのトリートメントです。
ドライヤーの熱から髪を守り、まとまりを作ってくれる効果があります。
アウトバストリートメントには次のような種類があります。

オイルタイプ
油分が多いオイルタイプは髪の表面をコーティングし、水分が蒸発するのを防ぐ効果が期待できます。
しっとりとまとまりやすい髪になり、艶が出やすくなります。


ミルクタイプ
オイルタイプよりもさらっとしたテクスチャーです。
べたつきが苦手だけどなるべくしっとりまとめたい人、髪の膨らみが気になる人にお勧めです。


ジェルタイプ
他のタイプよりもさっぱりしています。
しっとりとしたまとまりより、さらさらにしたい人にお勧めです。


ミストタイプ
他のタイプに比べまとまり感はなくなりますが、お手軽に使用できます。
髪にスプレーして使うタイプなので手をべたつかせたくない人や、髪のボリュームを保ちたい人、さっと使えるので面倒臭がりな人にもお勧めです。


④ドライヤーを使う

1、まずは髪全体をざっと乾かします。
しっかり乾かすのではなく、余分な水気をささっと飛ばすように、指を使ってざっくりと乾かします。
ドライヤーを使うときは髪に近づけすぎず、一か所に長時間温風を当てすぎないように気を付けましょう。


2、次に前髪を乾かします。
前髪は比較的に乾くのがはやい場所です。
他の箇所から乾かしていると、いつの間にか前髪がごわついた形のまま乾いてしまうことがありませんか?
変なクセが付く前に、一番先に乾かしましょう。


3、次に髪の根元を乾かします。
髪全体より根元から乾かすことによって、毛先の乾かしすぎを避けます。
さらに根元から乾かすことで髪全体にクセが出にくくなり、かつ髪もふんわりとなります。


4、最後に髪全体、毛先を乾かします。
根元をしっかり乾かし終えていれば毛先はすぐに乾きます。
熱風で8、9割ほど乾かし終えたら、最後は冷風を使用しましょう。
ドライヤーの冷風は、開いているキューティクルを引き締めさせる効果があります。
キューティクルを閉じることにより、髪の艶を出したり、乾燥しにくくさせたり、乾かした時の髪型をキープしやすくなるなどたくさんのメリットがあります。
冷風を当てたときと当てないときでは大きな違いが出ます。ぜひ今日からチャレンジしてみてください!