白髪が増える原因と対策


白髪には加齢に伴って増えるものと、

自分の生活習慣や外的要因により増えるものがあります。

今回は白髪のできる原因と、

その改善策について紹介したいと思います。


白髪のしくみ



元々、頭皮の中にある毛球部で生成されたばかりの髪は色がついていません
色素細胞がメラニン色素を生成することではじめて髪に色が付くのですが、このメラニン色素が何らかの要因により生成することができないまま生えてきてしまう髪が白髪です。


白髪は抜くと増えるのか

白髪を抜くと増える、という話をよく聞きますが科学的な根拠はなく、白髪は抜いても抜かなくても増減の原因にはならないと言われています。

ただ、メラニン色素を生成できなくなった毛穴からは、改善しない限り白髪しか生えてきません
髪は同じ毛穴から2、3本程度生えてくるので、白髪を抜いた箇所からまた新しく生えてきた白髪を見て、白髪を抜いたことが原因で白髪が増えてしまったと感じてしまうのかもしれません。

白髪は抜いても増えないと言われていますが、髪を抜くという行為は毛穴周辺にダメージを与え、頭皮トラブルに繋げてしまうことがあります。
抜くことでダメージを与え続けると最悪髪を生成することができなくなってしまう可能性もあるので、極力髪は抜かないほうが良いでしょう



半分白髪になってる髪がある…

毛先だけが白くなっている白髪や、根本だけが白くなっている白髪を見つけたことはありませんか?

根本が白く、毛先が黒い髪 → 健康だった頭皮が、何らかの要因により不健康となっているサイン
根本が黒く、毛先が白い髪 → 不健康だった頭皮が改善され始めているサイン

根本が黒い白髪についてはあまり心配する必要はありませんが、根本が白い白髪があったら自分の生活習慣等を見直す必要があります

白髪の増える原因と改善法



自然な老化現象や遺伝が原因の白髪はどうしようもありませんが、それ以外が原因の白髪は改善の施しようがあります。
また、自然な老化現象でも症状をできるだけ遅らせることはできます。
白髪を増やす要因は主に、栄養不足、睡眠不足、ストレス、血行不良、頭皮環境、紫外線だと言われています。



栄養不足・睡眠不足

過度な食事制限を行うと、十分な栄養が摂取できなくなってしまいます。
そうなると、メラニンを生成する細胞がうまく機能しなくなり、白髪になってしまうことがあります。

また、睡眠不足の場合もメラニンの生成が不十分になります。
22時から2時の間はお肌のゴールデンタイムと呼ばれており、もちろん頭皮にも効果的です。
なるべくこの時間帯には寝るようにするといいでしょう。

ストレス

強いストレスは自律神経の乱れを引き起こし、頭皮の血行状態を悪化させます。

ストレスを感じない生活を送るのは難しいと思いますが、趣味にあてる時間を作ったり軽い運動などを行うことでストレスを定期的に発散し、なるべく溜め込むことのないようにしましょう。




血行不良

摂取した栄養は、血液によって頭皮へと運ばれていきます。

しかし血液の流れが悪いと栄養がうまく頭皮に運ばれず、せっかく摂取した栄養が無駄になってしまいます。
それによって、頭皮や毛根に老化現象が起こり、白髪になりやすくなってしまうことがあります。

39~40℃の湯船にゆっくり浸かったり、血流の滞りやすい頭皮や首、肩を中心に全身をマッサージしたり、ちょっとした運動などを行うと血流改善の効果が期待できます。
頭皮環境

頭皮に合わない又は刺激の強いシャンプーやスタイリング剤、ヘアカラー・パーマなどを頻繁に行っていると頭皮環境が悪化する可能性があります。

頭皮環境が悪化すると、細胞が十分に機能できなくなり白髪に繋がりかねません。

カラーをする場合は極力美容院で行ったり、自宅でカラーする場合も配合されている成分に気を配るようにしましょう。
また、カラーとパーマは連続して行うことを避け、最低でも1週間以上は期間をあけるようにすると良いでしょう。
紫外線

強い紫外線に当たると、細胞が活性酸素を発生させてしまうため髪の老化を早めることになります。

また、紫外線は髪の表面だけでなく毛根内にあるメラノサイトという色素細胞を破壊してしまいます。

外出する際はなるべく日傘をさしたり、帽子を被ったりするようにすると良いでしょう。
また、最近では髪に使える日焼け止めもあるので、そちらを使用してみるのも良いかもしれません。

白髪を隠したいときの対策




髪を切る

何本か生えているだけの若白髪の場合は、生活習慣を改善すればまた黒髪に戻ることがほとんどです。

あまり深く考えず放置しておくのが一番ですが、気になる場合は毛の根元からカットしましょう。





髪を染める

年齢による白髪、また若白髪でも白髪の本数が多い場合は白髪染めをするといいでしょう。
鏡を見るたびに白髪を見て憂鬱な気分になるより、染めてしまった方がストレスに繋がることもありません

ただカラーはやりすぎると髪にダメージを与えることがあるので、できるだけ美容院で染めてもらったりなど、ダメージを極力減らすようにすると良いでしょう。

市販のカラー剤で白髪染めをする場合は説明書をしっかりと読み、パッチテストを行って自分の頭皮に合うかきちんとチェックしてから使用しましょう。